よってらっしゃい、見てらっしゃい(2)
江戸っ子のひとりが昨日の豆腐が残りがあったことを思い出し、与太郎に聞いてみると、窯の中にしまっておいたと言います。暑い中、一晩中窯の中に置かれた豆腐は見事に腐っていて酸っぱい匂いがしてきます。 捨てるしかないと諦めたところに、町の若旦那が通りかかります、この若旦那は二枚目気取りのキザな男で江戸っ子からは嫌われておりました。そこでこの嫌われ者に腐った豆腐を食べさせよう二江戸っ子たちは画策します。 呼び止められた若旦那は「どうも、美男子のお揃いで」と招きに応じます。江戸っ子たちは「大した女泣かせだ」といって若旦那をおだてて、いい物を貰ったと腐った豆腐を見せます。 若旦那は知らないと言えずに「これは私のような通が食べる物だ」と答えました。「でしたら差し上げましょう」という事になりましたが、食べたくない若旦那は「持ち帰って晩酌の肴に」と逃げようとします。江戸っ子たちはそれではいけないと若旦那はを引き留め、とうとうその場で食べてもらうことに成功します。