そろり~そろり~(2)
そんな狂言ですが、戦後、時代の変化と学術・芸術的な再評価により、狂言はようやく日の目を見ることができました。 狂言の演技は、立ち姿、基本の歩き方、ほとんど全ての動きに型があります。笑う場合も、大きな笑い、、中くらいの笑い、小さな笑いなど、身体の角度から声の出し方まで型が決まっています。リアルな表現でなく、型のくっきりした動きの積み重ねが芸術になっていくのです。 能楽堂に一歩足を踏み入れると、大きな屋根の付いた能舞台が目に入るでしょう。これはかつて能舞台が野外に建てられていた事から来ています。 客席も普段の劇場とは違い、舞台を取り囲むようにして三つのエリアに分かれています。「正面見所」と呼ばれるエリアからは、演者の顔の表情がよく見えますが前後の動きはよく見えません。「中面見所」は舞台を斜めから見る事になるので、全体をバランスよく見ることができ、立体的に舞台空間を楽しめる事ができます。 行かれた事がある方も、久々な方も一度狂言を見に足を運んでみてはいかがでしょうか?修行を積んできた名人たちの卓越した芸を、ジャンルを超えた新たな挑戦をぜひ劇場で!