北海道の開拓は1869年、明治政府が「開拓使」を設置して始まります。ヒグマの縄張りである森林を伐採して農地や牧場にするので当然ヒグマによる人身事故も発生します。
当時、北海道に住んでいたアイヌの人々は外出時に刃物や鹿角を持って音を出し、ヒグマの気分を損ねないようにしていたそうです。
アイヌの人々は、神を善益をもたらすピリカカムイと不幸をもたらすウェンカムイに分類しました。アイヌと神の世界は、天界、地上界、地界とから成り、生活している自分自身と神が扮装する動植物、神の霊魂が宿る岩、川に分かれていました。
天界の最上層には、天津神(カント・コロ・カムイ)がいるとされ、雨、雷、雪などは天津神の御業とされました。
地界の最下層、第六層は地獄とされ、悪神、ウェンカムイのいるところであり、祟りや病魔などを伴て襲い掛かってくるのだとされました。
アイヌの人々はヒグマを山の神だと考え、山奥にある天界では人間と同様の姿で同様の生活をしており、人里に降りてくるときは、天界の黒い羽織を着ている為、人間の眼には真っ黒な獣の姿に写っていると考えていたそうです。
