アホウドリはそんなにアホなんでしょ?(2)
海をさすらうアホウドリですが、繁殖活動は太平洋のミッドウェー島で行います。陸では卵やひなの面倒を見て、海では数日から数週間かけて餌を探します。アホウドリの子育てを成功させるには、それぞれの親鳥が知識や技能を持っているだけでは不十分で、つがい間の強い繋がりも必要とされます。もし片方の親鳥が死んだり、子育てを放棄すれば、ひなが巣立つことはありません。 そのため、アホウドリはパートナーの選定にはとても慎重です。三才ほどの若鳥になるとアホウドリは自分の生まれた島に戻っていきます。それから数年の年月を費やして、互いにさえずいたり、ダンスを披露したりして、最終的に自分に合う一羽のパートナーを見つけていくのです。ダンスをしたり、時には巣を作ったりする交際期間ですが、交尾は行わないといいます。 アホウドリが、いつこの地球上に誕生したのかハッキリとはわかっていません。一番古い時代の化石記録は3300万年前になるといいます。 3000万年という苦難と危険に満ちた長い年月を生き抜いてきたアホウドリー不憫な名前を付けられてしまいましたが、その実態は人間のように思慮深く、かつ互いを信じあって困難を乗り越えていく生き物だったのです。 <引用:トム・ヴアン・ドゥーレン著、絶滅へ向かう鳥たち、青土社>