カナーンの地を拠点に活躍するユダヤ人は最初の家長アブラハムの移住からローマ帝国による占領まで約1600年続いたとされています。
よくニュースで聞く「嘆きの壁」はA.D66年にユダヤ教の司祭がローマ皇帝に生贄を捧げるのを拒否して始まった戦争でローマ軍に壊されずに残された神殿の西壁なのです。
ローマ軍による占領で19世紀までの間の2000年間、ユダヤ人は世界の各地に散らばることになり、広域で活動する商人になっていきました。
エルサレム神殿の喪失はユダヤ教に大きな変化を持たらしました。世界の各地で散り散りになった小さな共同体に適応して行かなければならなかったからです。
ユダヤ人は失われた神殿に代わり旧約聖書の最初の五書「創世記」「出エジプト記」「レビ記」「民数記」「申命記」をユダヤ教の経典としました。これらはモーセが与えられた「十戒」が核となっています。全体を総称して「トーラ」と呼び、生活の中で繰り返し唱えることが決められています。
